1970年。プリマスから発表されたバラクーダシリーズは、6種類用意された。中でも426HEMIはなんと425馬力を発揮する。
この426HEMIはオプションで用意されたもので、エンジンだけでなく、それに見合ったヘビーデューティー・トランスミッションが積まれる恐ろしく高価なものだった。
そのため今でもコレクターズアイテムとして大変希少なものになっている。まず、日本のアメ車屋の店頭でお目にかかる機会はないだろう。
HEMIエンジンのすごいところは、その基本設計にある。さまざまな工夫が凝らされている中でも、エンジンヘッドの上から突き刺さるように配置されているスパーク・プラグと半球形の燃焼室の組み合わせで、普通のV8エンジンとは一線を画すパワーを実現している。
‘70年に販売されたHEMIクーダは、極々わずかな台数。’71年には、ヘッドライトを4灯とし、テールランプも、一体型から分離型に変更されている。’70年型と’71型の見分けるポイントは、そんなところにある。こうしたデザインの違いは、好みの分かれるところかもしれないが、どちらも市場価格は気軽に手が出せる金額ではない。まさにコレクターズアイテムとなったクーダは、ほとんどの車両がレストレーションの対象になっていて、ボロボロの車体でも2万ドルの値がつく。
アメリカのマッスルカーマニアは、決して少数派ではない。多くの人がこの車の価値を知っている。
乗る者は、行く先々で、いろいろな人に声をかけられ、質問攻めにあってしまう。給油していても、コンビニに立ち寄るほんの一瞬の時でもなのだ。
だれもがあこがれる車。しかし、所有する勇気と責任と富がなければこの車は持つ事を許されない。ベンツやフェラーリとは違う、本当の意味でのステイタス・カーなのかもしれない。なぜならば、この車を所有するという事は、まさに歴史的な車を後世に残す責任を負うことを、自覚するという事なのだから。
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